旧き良きものを大切に、ていねいに暮らす



マンションや建売にはない暮らしを探し求めていたIさんがたどりついたのは、戸建住宅のリノベーション。新築そっくりにするのではなく、その家に刻まれた歴史を活かしたリノベーションが行われました。

「土の上で暮らしたかったが、新築で木の家を建てるほどの予算もなく、かといって建売にはまったく興味がもてず…」と、家づくりを思案されていたIさん。そんなIさんが選んだのが、中古住宅を探し、それをリノベーションして住むこと。幸い見晴らしのいい場所に格好の中古物件をみつけ、それをリフォームしてくれる工務店を探していたときに出逢ったのが、竹駒工務店でした。

「いくつか木の家をつくっている工務店を当たったのですが、この家を買う前に一緒にみてくれて”これなら大丈夫”と太鼓判を押してくれたのが決め手でした」とIさん。骨組みだけを残し、基礎を含めた耐震・断熱の補強とサッシの入れ替えを行いました。ところどころは以前のものも活かしながら、アンティークな建具や照明を加えるることで、家の性能は現代の基準を実現しながら、まるでずっとそこに建っているかのような、旧き良き味わいを残した住まいができあがりました。「建具を見に一緒に葉山までいってもらったり、とにかく家づくりが愉しかった」「素材には特にこだわりましたが、黒羽さんはいやな顔ひとつせず対応してくれたのがよかった。」とIさんは当時を振り返ります。

家づくりのお打ち合わせは奥様が担当されたようですが、旦那様も間取りにはこだわったといいます。キッチンとダイニング、リビングは家族がひとつになれる空間に、一階の居室はぐるりと回れる動線が確保されており、既存の構造がある中古の制約を感じさせないプランが実現されていました。

[ 撮影・取材:株式会社アドブレイン 塚本 浩史 ]





お施主様情報

川崎市I様
家族構成:ご夫婦+お子様2人
奥様のご趣味はレザークラフト。アンティークなミシンで味わい溢れる革製品をつくられていました。